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adidas by Tom Dixon

adidas by Tom Dixon

Designer:Tom Dixon(トム・ディクソン)
Start : 2014 S/S
Country : Germany

英国の著名プロダクトデザイナーのトム・ディクソン (Tom Dixon) と、マルチスポーツブランドのアディダス (adidas) が異例のコラボレーションコレクションを発表。新たなコラボレーションのコアとなるコンセプトは、機動性、モジュール性、ダイナミックさというキーワードに象徴される、21世紀のライフスタイルです。

両者のコラボレーションの成果である2014年春夏の初コレクションは、コンバーチブルなトラベルバッグやラゲッジから、洗練されたスポーツファッションウエアにいたるまで、多彩なアイテムをラインナップ。

アディダスの先進的なテクノロジーとディクソンの創意あふれるスタイルの両方を表現する、ユニークなコレクションとなっています。

廃棄された物から美を創り出すというラジカルな美学をルーツに持ち強力な影響力を持つディクソンは、1980年代以来、偽りのない素材と英国のクラフツマンシップへの回帰を主唱してきました。アディダスとのパートナーシップの第1弾となる本コレクションでも、ディクソン独自の比類ない感性が遺憾なく発揮されています。

ディクソンが本コレクションで目指したゴールは何でしょうか?

「それは1つのスーツケースとそれに収まる衣類だけで、1週間の旅を過ごせるようにすること」 。つまり、サバイバルキットのようなコレクションを創ることでした。

インスピレーション源は、ディクソン自身が海外出張で実体験した不便さや苦労でした。

「このアイディアを思い付いたのは、ミラノに滞在していた時でした」。とディクソンは述べています。

「ミラノでは、度々トラブルが発生します」 。例えば、ミラノサローネ国際家具見本市の開催期間中に、 ホテルが見つからなかったために公園のベンチで野宿をした経験がある他、アイスランドでも、2010年にエイヤフィヤトラヨークトル火山が爆発した際、数日にわたって足止めされたと言います。

ディクソンはこうした経験の全てを活用して、現代生活の本質に基づいたコレクションをデザインしました。

「私たちは仕事や遊びに忙しく飛び回っているので、着替えについて考える時間が足りません。だからこうした状況を反映した、順応性が高い衣類が必要なのです」 。とディクソンは語っています。

「The Capsule (ザ カプセル) 」 と名付けられたこのコレクションは、ユニセックスで実用的。

寝袋に変身するパッド入りのパーカや携帯用小型ポーチに収納できる超軽量のフードブルゾン。そしてモジュール方式の採用によりコート、ジャケット、パンツ、スカート、ショーツという5WAYの機能を持つ「ファイブ・イン・ワン」のオーバーオール。そして一枚でバリエーションが作れるリバーシブル仕様のジャケットやTEEシャツ、ショーツ類。パンツやスカートの裾は自由にカスタマイズ出来、着用者にぴったり合う丈にカットすることが可能。裾上げやテーラーによる仕上げが不要といった刺激的で画期的なアイデアも採用されています。

さらに、アクセサリー類も2WAY、3WAYの機能を備えており、スーツケースに変わるダッフルバッグやバックパックに変わるガーメントバッグが登場します。BAGは機能性とコンパクトな収納性を重視し作製されており、想定される1週間分の衣類とアクセサリーが層状に収納可能な仕様となっております。シューズは、ソールとアッパーというわずか2つのパーツで出来ています。

シューレースのタブやバッグのファスナーに、コッパー(銅)が採用している点も同デザイナーらしい特徴です。

「スポーツウエアに細かい装飾を過剰に施すというトレンドがありますが、 私はそういうものをはぎ取りたいのです」。とディクソンは語っています。

初の本コレクションは、日本国内ELIMINATORのみの限定展開です。

ABOUT TOM DIXON
チュニジアで生まれ、1963年にイギリスに移住。チェルシー・スクール・オブ・アートを中退し、「ファンカポリタン(Funkapolitan)」 というバンドでベーシストを務めた後、独学で溶接技術を身に着けて家具の製作をスタートしました。

1980年代半ばに、「廃品を溶接した家具のシリーズを発表する独学の有能なデザイナー」として注目されるようになりました。クリエイティブ・シンクタンク兼自作/他デザイナーの作品を販売する店舗として、「スペース(Space)」を設立。

1980年代後期までイタリアの大手家具メーカー、カッペリーニ (Cappellini) の仕事を手がけ、アイコン的な「S」チェアをデザイン。1990年代には誰もがその名を知る人物になりました。

自らの会社「ユーロ ラウンジ (Eurolounge) 」のためにデザインしたポリプロピレン製のJack (ジャック) は、トム曰く、「座ったり、スタッキングしたり、照明したり出来るもの」。時代を象徴するシンボルとなっています。

1998年にハビタ (Habitat) 社デザイン部門のトップに任命され、その後クリエイティブ・ディレクターに就任。2008年まで在任し、ハビタ・ブランドの若返り推進チームの顔を務めました。

2000年には功績が認められて、女王陛下から大英帝国勲章を授与されています。

2002年に自らの名前を冠したデザイン会社を設立して以降、活躍に拍車がかかり、このトム・ディクソン・ブランドから、Mirror Ball (ミラー・ボール)、 Copper Shade (カッパ ー・シェイド)、Wingback (ウィングバック) チェア、Beat (ビート) ライトなど、アイコン的なデザインが次々に生まれています。現在63カ国で製品を販売し、英国、米国、香港にオフィスを開設しています。

2004年、トム・ディクソン社はスウェーデンに本拠を置く民間投資会社プロヴェンタス (Proventus) とタッグを組んで、デザイン・リサーチ (Design Research) を設立。トムがクリエイティブ・ディレクターに就任しました。トム・ディクソン・ブランド傘下のインテリアデザイン部門として、デザイン・リサーチ・スタジオ (Design Research Studio) があります。

トムの作品は世界中の有名な美術館や博物館に購入されており、ヴィクトリア&アルバート博物館、ニューヨーク近代美術館 (MoMA) 、東京国立近代美術館、パリのポンピドゥーセンターなど、世界各地で常設展示されています。

ソーホー・ハウス・グループ (Soho House Group) のショーディッチ・ハウス(Shoreditch House)、オールド・ボンド・ストリートにあるジョゼフ (Joseph) の旗艦店、ロンドンの王立美術院のレストラン、香港のセントラルにあるプールバー、タスマニア・ボールルーム (Tazmania Ballroom) 人気シェフ、ジェイミー・オリヴァーの新レストラン、バルベコア (Barbecoa) など、デザインの実績多数。最近、デザイン・リサーチ・スタジオにとって初めてのホテル・プロジェクトを獲得。米国ホテル業界の巨人、モーガンズ・ホテル・グループ (Morgan’s Hotel Group) とのコラボレーションにより、テムズ河畔にあるアイコン的なシー・コンテナーズ・ハウス (Sea Containers House) をリデザインしています。

近年の受賞・指名歴には、ロンドン・デザイン・ミュージアムの「デザイナー・オブ・ザ・ イヤー」、ニューヨーク国際現代家具見本市 (ICFF) の「ベスト・ライティング・デザイン」、「Elle Decoration (エル・デコレーション) 」誌の「ベスト・アクセサリー」、「Architektur & Wohnen (アーキテクトゥール&ヴォーネン) 」誌の「デザイナー・オブ・ザ・イヤー2008」 などがあります。またロンドン芸術大学から博士号も授与されています。

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