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HOME > EL RECORDS > UK温故知新Vol.10 : TEXT MASA

NEWS

UK温故知新Vol.10 : TEXT MASA

こんにちは! UK温故知新パート10です。

UK温故知新では事あるごとに書いていますが、英国は最新のカルチャーやスタイルを生み出す天才であると同時にと~ってもお固い紳士の国としての一面もあるのです。意外と若者文化や俗っぽいものに大人達は眉をひそめながら 「これはイカン!!!」 と言ってしまうものなのです。

そんな訳で今回は放送禁止や発売禁止ソングがテーマ。UKロックシーンの中で様々な理由から世間的に公表することが禁止されてしまった曲を通じて歴史ある大英帝国のお固い一面をご紹介します。

それでは曲のご紹介と共にお話を進めましょう。。。

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GOD SAVE THE QUEEN / SEX PISTOLS (1977年)

オリジナルPV http://goo.gl/YHUoD8

発売禁止、放送禁止といえばこのバンド!!! セックス・ピストルズです。もうね、「女王は人間じゃない」。って歌っているので、お固い国だからとか言う前に全然ダメですよね。。。

もちろん放送禁止になったんだけど辛うじて発売禁止はまぬがれたみたいです。しかしこの曲のレコードを製作する際にプレス工場の従業員達が 「こんな曲の為に私達は仕事はしない!!!」 と騒いだそうですが、プロデューサーの故マルコム・マクラーレン氏が工場やらスタッフに掛けあって、なんとか5万枚の初回プレスを製作したそう。ところが今度は殆どのレコード店が販売を拒否。。。 因みに当時、エリザベス女王が来日するということで日本でも放送禁止になっています。

ふんだりけったりだけど仕方なく所属レーベルの 「ヴァージン」 直営によるヴァージン・レコードだけで販売。するとこれが一週間で15万枚を売り上げる大ヒットとなったそうです。見れないものを見てみたい、聴けないものを聴いてみたいという心理がやはり売上に拍車をかけたのですかね?

セックス・ピストルズの曲はこの他も発売禁止、放送禁止のオンパレード! しかし禁止が増えるたびに売上が上がるというね。。。 個人的にこれはマルコムマクラーレンの販売戦略で確信犯的なものだったと思います! まあ良くも悪くも天才ですね。

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IMAGINE / JOHN LENNON (1971年)

オリジナルPV http://goo.gl/Xqw15Y

想像してごらん 天国なんて無いんだと
簡単な事さ?
地面の下に地獄なんて無い
僕たちの上には ただ空があるだけなんだよ
想像してごらん みんな
ただ今という時間を生きているって...

想像してごらん 国なんて無いんだと
そんなに難しくないでしょう?
殺す理由も死ぬ理由も無く
そして宗教も無い
さあ想像してごらん みんなが
ただ平和に生きているって...

と歌う、あまりにも有名な曲。でもこの曲ってその有名さ故に世間を揺るがす事件が起こるたびに放送禁止曲とされてきました。9.11のときにアメリカで放送禁止になったのは有名なエピソードです。

そして英国では1990年に起こった湾岸戦争のとき放送禁止曲に指定。でもこれはお固い国だからって許されることではないと思った。当時の平和主義者達は猛反発したらしいけどやはり覆ることはなかった。

1990年当時、ボクはイギリス人と仕事をしていたんだけど、彼のオヤジさんが軍人だった関係で戦いが長引くと父親ともども自分も徴兵される可能性があるからってかなり深刻だったのを覚えてる。

すでに知り合いで戦死者がいるということも言ってた。。。 戦死者や徴兵なんかって言葉自体が現代の日本人には無関係に聞こえるけど身近な人間からそういう言葉を聞くとどう反応していいのかも解らないし、戦争で死んでしまう人がいるということを映画なんかではなく現実として認識してとてもコワくなった。

戦争をどう捉えるかとかを偉そうに語るつもりはないけど、どんな状況であれ、平和を解くことを禁止してしまうことは絶対にあってはいけないよね? でもこんな素晴らしい平和を解く曲を放送禁止にしてしまうのも英国の一面なのです。

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CAN'T STAND LOSING YOU / THE POLICE (1978年)

オリジナルPV http://goo.gl/sG0WhP

前回もご紹介した、ザ・ポリスです。パンクバンドではないですが70年代後期パンク全盛期にデビューしてしまったことでパンクスとされてしまった彼らも放送禁止曲あります。

恋人との確執から自殺を考えてしまう若者を題材としたこの曲は、成人男性の自殺を助長する可能性があるということからあえなく放送禁止。。。 しかし興味ある人は訳詞を検索してみて! 放送禁止にするほどかなぁ??? という感じ。

まあお固い国なんで仕方なしですかね。でもですよ! これジャケットの絵面ダメですよね? これはザ・ポリスのドラマーであるスチュワート・コープランドさんが氷の上に立って首にロープかけてるというもの。こりゃダメだWA。

因みにこの曲はサードシングルなんですが、セカンドシングルである 「ロクサーヌ」 という曲も娼婦のことを題材にしたということで放送禁止。でも後にはザ・ポリスを代表する名曲となりました。良かったねボーカルのスティングさん。。。

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RELAX / FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD (1983年)

オリジナルPV http://goo.gl/Cx9Bzq

1983年デビューの、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド。グループ名は、フランク・シナトラが音楽界から映画界に進出することを伝える新聞記事の見出しから派生した 「都へ出てきて堕落する」 というニュアンスの隠語から付けたそうです。

このリラックスという曲は彼らのデビューシングルなんだけど、いきなりミリオンセラー!!! 大ヒット曲となりました。しかし歌詞の中にSM行為を描写した部分があるということで放送禁止。。。 でも関係なく売れに売れまくった一曲だったんですよ。

そして彼ら何故かアパレルでも大成功を収めるのです。雑誌の表紙撮影時やテレビ番組の出演時にメンバーの誰かがよく 「FRAINKIE SAYS RELAX」 というワードがデカデカとプリントされたTシャツを着ていたんだけど、それがクールだ! ということでこのTシャツも空前のヒット!!! 当時の英国ではそこら中で 「FRAINKIE SAYS RELAX」 というワードを見かけましたね。

さらにロシアン・アバンギャルド的なイメージのトレードマークを使った様々なフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド・オフィシャルグッズも売れに売れました。珍しいものではフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド印のコンドームなんかもあったんだよ。

まあ現在でも、「FRAINKIE SAYS RELAX」 の復刻Tシャツが販売されているくらいだから当時のセンセーションが相当なものだったのは言うまでもないよね。しかし彼らも放送禁止となることをうまく操って売れたバンドだったと言えるかな? その後も幾つかのヒット曲をリリースしましたがこの曲を超えることは出来ず、デビューから4年後の1987年には解散してしまいました。

因みに様々な分野でご活躍中のリリー・フランキーさんの正式なペンネームはリリー・フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド! このバンドに由来するものなのですよ!

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HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN / CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL (1971年)

LISTEN! http://goo.gl/d5mFd3

ここでアメリカの事象も一つ! 邦題 「雨を見たかい?」 。アメリカ南部生まれのサザンロックの雄、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル (通称CCR) による代表作の一つであるこの曲。CMなんかで聴いた事ない?

牧歌的で素朴なメロディーを持つ古き良きフォーク・ロックという感じだけど、実はこの曲も放送禁止曲なのですねーーー。ボーカルのジョン・フォガティさんは否定しているけど、この曲で歌われている 「雨」 とは米軍がベトナム戦争で使用したナパーム弾のこと。因みに訳詞は下記。。。

ずっと昔に誰かが言っていた
嵐の前には静けさがあるって
解ってるさ
そうしてやって来るのさ
嵐が過ぎ去れば そうさ
晴れてるのに雨が降るんだ
解ってるさ
雨のように光って落ちてくるんだ

僕は知りたい 雨を見たことがあるかい?
僕は知りたい 雨を見たことがあるかい?
晴れた日に降ってくる雨を

どうですかね。晴れた日に降ってくる雨??? って変でしょ?これ明らかにナパーム弾だよね。

しかし、これも国を上げて戦争の真っ最中なのに何を言っているんだ! という政府の弾圧みたいなものだよね? イマジンと一緒! 考えさせられるね。。。

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今月のこの人に注目!!!

今月は今月のこの人に注目!!! はお休みして、この放送禁止や発売禁止にまつわることで是非お教えしたいことが一つ。。。

放送禁止や発売禁止の曲って実はとーっても多いんです。公的な場所で聴くことの出来るものとしては問題があるとか特定の団体などを攻撃している、わいせつであるなど。。。 まあ理由は様々ですが、政治的な決定というのも少なくないんですよ。イマジンみたいにね!

しかし英国で放送禁止ということでもっとも有名なのは楽曲ではないですが、なんといっても1972年公開のスタンリー・キューブリック監督による映画 「A CLOCKWORK ORANGE」。 邦題は「時計じかけのオレンジ」 につきますね! この映画、暴力的な描写があまりにも過激であるという理由と、公開後この映画をマネた犯罪が増えたということから1973年に放映自体が禁止となりました。しかしこの決定には犯罪組織から脅迫を受けたことによる、スタンリー・キューブリック監督自身からの要請もあったそうです。

放送禁止、発売禁止の決定にはこれまでの常識を超える描写への恐れ、そして社会通念を脅かす懸念。さらには政治的な国民の思想コントロールなど色々な理由がありますが、いずれにせよ国からの自由な表現への規制であることは確かですよね?

実はこういったコントロールへの反発という意味を込めて度々引用されるのが、この 「時計じかけのオレンジ」 なのですねーーー。主人公であるアレックスの白いシャツに白いパンツ、そしてサスペンダー。。。 さらに黒いハットと独特のアイメークというスタイルや劇中に出てくるミルクバーという酒場のイメージなどは、数多くのプロモーション・ビデオやアーティスト写真などで引用されました。

そしてこれはある意味の体制への抵抗や抑圧への反発といった精神を無意識に表現している英国人ならではの精神だとボクは思っていますね。見てない人は是非みるべき映画ですよ! 40年以上前の映像と思えないほど新鮮でクールな映像空間に圧倒されます。

キューブリック監督他界後の1999年に放映禁止が解かれたこの映画ですが、それ以前にはこの映画をテーマにしたクラブイベントや、反体制を表現するためにあえて公の場で上映するシークレットパーティーなど多数行われていました。英国発のクリエーションで度々引用されるこの映画は知っておいて欲しい作品ですね。