ASICS
アシックスは、スポーツを通じて若者たちの健やかな心身の成長を支えたい、という思いから、鬼塚喜八郎が1949年に、アシックスの前身である鬼塚株式会社を神戸で設立した事から始まりました。戦後荒んだ青少年の姿に心を痛め、彼らの育成に貢献したいという強い思いのもと、スポーツ事業への参入を決意し、日本社会の再生を目指しました。 1977年、スポーツウエアを手掛ける株式会社ジィティオ、ニットウエアを手掛けるジェレンク株式会社の三社が対等合併し、世界制覇を目指して総合スポーツ用品メーカーとしてASICSが誕生しました。メーカー名の由来は、紀元2世紀初めのローマの風刺作家であるユベナリスの名文句「もし神に祈るならば、健全な身体に健全な精神あれかし、と祈るべきだ」。というラテン語 " Anima Sana In corpore Sano " の頭文字を取っています。 【ものづくりへのこだわり】 鬼塚喜八郎は創業当時に、最も高度な技術が必要とされていたバスケットボールシューズに目を向け、あえて困難に挑戦する事で、技術と経験を蓄積しました。性能が優れていれば、消費者は必ず受け入れてくれると確信し、製品開発に取り組み続け、1950年に最初のシューズを発売しました。 夕飯で出てきたタコの酢の物からヒントを得て、靴底を吸盤のように凹型にすることで、グリップ性を格段に高めた記念すべきシューズが生まれたのです。 その後も、様々な競技分野において画期的な製品を創出。また、会社設立初期から、世界中のトップアスリートのニーズに合った製品を開発する事で、さらに技術力と製品力を高め、市場のユーザーに広めていくという「頂上戦略」を展開していきました。 「差別化」「イノベーション」「高付加価値」を生み出す為には、職人の勘と経験だけでなく「運動力学」や「人間工学」に基づく製品開発が重要だ、という考えから1985年に「アシックススポーツ工学研究所」を設立しました。 材料開発から、機能性を生み出す構造設計といった幅広い研究を「Human centric science」に基づいて設計しています。選手へのヒアリングと動きの観察、動作分析等から必要な機能を見極め、その機能性を定量化して比較可能にし、従来製品や他社製品の機能性を上回る設計を実現しています。この作業の繰り返しが、継続的な機能性の向上を確かなものとしているのです。 【ASICSのDNA・マラソンシューズへの挑戦】 鬼塚氏は、走るとマメが出来る事が当然であった状況をシューズによって変えようと、マラソンシューズの開発に没頭しました。 マラソンに関する文献を貪り読み、欧米の研究書や日本の特許もくまなく調べましたが、開発当時は科学的に研究されていない時代であり、答えは見つかりませんでした。 「人間のカラダのことは靴屋がいくら考えてもダメだ。肉体の事は医者が一番よく知っているに違いない」。と考えた鬼塚氏は医師のもとへ通い、マメは火傷の現象と同じだという事学びました。その結果、足を冷やす事を構造として取り入れた新しいシューズの開発を試みます。試行錯誤の末、着地した時、熱い空気が吐き出され、足が地面から離れると冷たい空気が流れ込むという、空気入れ替え式構造のシューズが誕生しました。 鬼塚氏の何かを始めたらトコトンやらなければ気がすまない性分が、今のアシックスのものづくりのDNAとして受け継がれています。 【ASICSのブランド】 アシックスは、「アスレチックスポーツ」「スポーツライフスタイル」「健康快適」の三つの事業領域でビジネスを展開しています。 グローバルで多くの人々に認められている、ランニング事業を中心としたスポーツ分野はもちろんの事、スニーカーやキッズシューズ、ビジネスシューズにも事業を展開しています。 すべてのお客様に価値ある製品とサービスを提供し、質の高いライフスタイルを創造する為に、あらゆる可能性にチャレンジし続けています。 【ASICSの強み・GEL™テクノロジー】 GELとは、身体に与える負担を軽減させる衝撃緩衝材です。形状や搭載位置の自由度が高い為、最適な性能を発揮するように計算されてシューズに搭載されています。 GELテクノロジーを搭載した初のシューズは、1986年に発売された「GT-Ⅱ ( ジーティーツー ) 」です。 【ASICS SportStyle】 ASICS SportStyle ( アシックスタイガー ) は、スポーツテクノロジーをライフスタイルへ提案するASICSブランドのカテゴリーです。 私達の想いは、誰もがアクティブな日常生活を体感できるようにすること。過去のイノベーションを受け継ぎながら、世界基準のスポーツテクノロジーとスタイルを融合させ、価値あるプロダクトを提案していきます。