BORAMY VIGUIER
Boramy Viguierは、1989年にフランスのクールブヴォア生まれです。パリ郊外のアニエール=シュル=セーヌで育ち、現在はパリにて活動中です。 ハイスクール卒業後、パリ南部マラコフの大学にて二年間法律を学び退学しました。その後、2009年よりパリのアートギャラリーであるPerrotinに勤務しました。2010年9月、Menswear Designの学士号を取得する為、ロンドンに渡りSaint Martinsに入学しました。学士号取得期間中にAlexander McQueenのメンズウエアにてインターンシップを行い、さらにデザイナーCraig Greenの2013年AWデビューコレクションのヘルプアシスタントを務めました。 2013年、LanvinのLucas Ossendrijverが、メンズウエアデザイナーとしてBoramy Viguierを起用しました。Boramyは、Saint Martinsを退学し4年半の間、Lucas Ossendrijverの元でスキルを高めました。 2018年1月、Boramyは自身のレーベルを設立しました。 2018AWシーズン、パリで初コレクション ( メンズウエア ) を発表しました。このコレクションはAmerican VogueのMark Holgateが「Viguier, who’s 28 and hails from Paris suburb is talented to be sure ( Viguier、28歳、パリ郊外からデビューした彼の才能は確かである )」。と即座に賞賛しました。 Boramy Viguierの作品は、功利主義的ではない衣服と、神秘主義のインスピレーションが融合したものでありながらも、反面ロマンチックなLOOKに仕上がっています。 ※功利主義的・・・功績や利益のみを重要視する考えです。Boramyは、逆の考えであり幸福を人生や社会の最大目的とする倫理・政治学説目線でファッションに向き合っています。 ※神秘主義・・・神などの絶対的なものと自己とが、体験的に接触・融合する事に最高の価値を認め、その境地をめざす行為や思想の体系を展開させる哲学・宗教上の立場を表します。2015年にフランスで刊行された 「三つの一神教における神秘主義と哲学」という論集の序文には、「神秘主義という概念はたいていの場合、言葉にし得ない伝達不能な経験、超越的であるかないかはともかく何か高次の存在との合一の経験に結びつけられている」。とあります。 コレクション製作において自身に課しているのは、ウエアとLOOKに対して、特定のブランドと認識されるデザインを突出させない事です。各コレクションは、ブランド名も説明も明らかにしない衣服にイメージを付加させる事によって表されています。Boramyの野望・目的は、人が特定の文化の支配を受けるのではなく、各個人が自身で考察を重ねたオリジネイターとしての確立であると言います。