CHRISTOPHER RAEBURN

クリストファー・レイバーンは、独創的かつ倫理観を追求したメンズとレディースコレクションをデザインすることで知られている、英国のファッション・デザイナーです。軍で使用されたリサイクルファブリックを使用して、機能的で知的で細心かつ巧みに構築されたアイテムを作製しています。 2006年にロンドンの名門The Royal College of Art ( 英国王立芸術大学 ) を卒業したレイバーンは、倫理的なデザインを基本としながらも、洋服の未来を表現する開拓精神あるデザイナーとして、2008年には早くも自らのブランドを立ち上げます。そして同年には手仕事による「カモフラージュ」がロンドンの帝国戦争博物館の展示品として選ばれました。それから彼は、リバーシブルアイテムをメインとしたカプセルコレクションをロンドンデザインウィーク2008にて、「インバーテッド(逆にされて)」というタイトルで発表しました。さらに、Hywel Daviesによる出版物「100のニューデザイナー」において掲載されました。 2009年にレイバーンは、英国のデザイナー"Tim Soar"とのコラボレーションとしてメンズウエアをプロデュース、パリのメンズファッションウィークで発表しました。そして、これがロンドンファッションウィークAW09においての国際的倫理ファッション・フォーラムにてイノベーション賞を授与することとなり、これを機にBrowns Focusからのオーダーや、upcycling社のWorn Againとのコラボレーションによるバージンとユーロスターのファブリックを取り入れたカプセルコレクションのリリースなど、注目が集まり始めます。 7月にレイバーンは、インディペンデントニュースペーパーとホスピタルクラブによる100人の成功した新生ファッション・デザイナー・カテゴリーの勝者となり、9月にはLibertyによるオープンデザイナーデーのメンズウエアカテゴリーとしての展示をしました。この際には一ヶ月以上の期間でレイバーン作品の展示は続きました。 2009年秋にレイバーンは、ブリティッシュファッションカウンシルからのNEWGENとしてのスポンサーシップ、更にはファッションエンタープライズセンターによるベンチャープログラムに選ばれました。これは協会の重要人物でありブリティッシュファッションカウンシルのエコ指導計画の一員であるSusanne Tide - Fraterからの指導や口添えを受けることも含まれていました。 レイバーンのSS10コレクション「デジタルレインボー」は、2009年9月にロンドンファッションウィークで発表されました。そして、デザインミュージアムの展示ではセンター位置を確保したメイン展示物となりました。 2010年3月発表、AW10コレクション「プリペア&プロテクト(準備と攻防)」をロンドン、パリ、東京とニューヨークにて発表。レイバーンのAW10コレクションは、ブランドを大きく飛躍させたコレクションです。米国のヴォーグはファッションの特集記事でイヌイットコートを最も支持出来るアイテムとして紹介しました。そして、「覚えておくべき4つのR、それは Reduce, Reuse, Recycle and Raeburnである」。と記しています。 協会からの支持と協賛が続いていた2010年、UK Trade & Investmentは、レイバーンを日本での成功に繋がる日本への旅へと誘いました。この年レイバーンはNEWGENをレディース、メンズともに勝ち取った初めてのデザイナーとなりました。 2011年2月、ニューヨークファッションウィークで協会を冠とした「Remade in Switzerland」が開催され、レイバーンはスイスのヘリテージブランド「ビクトリノックス」とのコラボを実現しました。このコレクションは世界的に発売されることとなりました。そして同年、彼自身のコレクション「ブラスト」がロンドンのAldwychという地下鉄の駅で発表され、このプレゼンテーションをSTYLE.COMは、「現在最もラディカルな個人として活動するデザイナー」。と記しています。 2011年は、メンズウエアでブリティッシュファッションアワードを受賞し、2012年のモンクレーとのコラボレーションという成功へと繋がりました。そして取扱店は世界中へと広がりました。 クリストファー・レイバーンのコレクションは、彼の知的なデザインが最も注目すべき点です。高品質であるためにも、英国らしさに忠実なディテールへ最大の注意を払っています。多くのレイバーンのアイテムは誇り高き “Remade in England”です。