PETER DE POTTER
Peter De Potter ( ピーター・デ・ポッター ) とは 1970年生まれ、アントワープ王立芸術アカデミー出身。ベルギーを拠点に活動中のビジュアルアーティストです。 Peter De Potterは、Raf Simonsの古くからの友人であり、同ブランドのメインヴィジュアルイメージ・グラフィックデザインを2001年から2010年まで手掛けていました。さらに、相談役、コンセプトメイキングのアシストも担当していました。メッセージ性の強い世界観とデザインは、ファッションとアートの世界をクロスオーバーし、RAF SIMONSブランドイメージの大部分を作り上げているのは間違いない事実です。Raf Simonsとの関係性は継続しており、Raf Simons が参画して以降のPRADAのコレクションでもアーティストとして活躍しています。 作品は抽象芸術やパンク精神、ポップの精神、様々な世代の精神、抗議運動の精神などからインスパイアされ製作されています。また、「i-D」や「Arena Homme Plus」にコントリビューターとしても参加しています。 Peter De Potterは、アートワールドの中に自分自身を存在させる為の活動を精力的に行っています。トラディショナルな芸術作品の発表方法に則ることなく、自身の選りすぐりのアート作品をインターネットを通じて公開しています。 氏曰く、「Dazed & Confused, i-D Magazine, Interview Magazine, Dust Magazine, Arena Homme +, Showstudio, Sang Bleu, The Advocate, Doingbird, Atmosphere Japan, Kaltblut, Husk, The Imagist等の多くの雑誌に取り上げられたが、もしもこれ以上紙媒体の掲載が無くとも、数え切れない程のブロガーやTumblerユーザーそれぞれがアップした大切にしている画像と私の作品 ( イメージ ) がバーチャルな世界を通じて繋がっていく事が、現在私の行っている作品発表方法においては可能である。すなわち、私達皆がポップカルチャーの真っ只中にいるという事です」。 ■主な経歴 2003年、ラフ・シモンズとアートキュレーターのフランチェスコ・ボナミが開催した「THE FOURTH SEX」展のカタログ製作に参加しました。 2005年、ラフ・シモンズのアートブック「Redux」や、同年ピッティ・ウオモで行われた「Repeat」というインスタレーションのデザイン、アートディレクションを担当しました。 2011年、ベルリンにて開催のメルセデス・ベンツプレゼンツ「Transmission1 - Avant / Garde Diaries」にて、Peter De Potterがシリーズ化しリリースしている「Image Machine」の中から自身のセレクションにて作品を公開しました。過去15 年に渡ってプロデュースしてきた写真、タイポグラフィー、コラージュ、アプロプリエーションからセレクションしたものです。 ※アプロプリエーション・・・「流用」「盗用」を意味する言葉。アートの文脈においては、すでに流通している写真や広告などを「引用」の範疇を超えて作品に取り込み、文脈を書き換え、再提出する方法論のことを指す。[ 美術手帖より ] 2013年、シグネチャーブランド「PETER DE POTTER by PROJECT」をスタートしました。現在は休止中です。 2014年、UKのレジェンドアーティストであるジェイミー・リードの作品を再解釈する為に、フレッド・ペリーブランドに招かれ一連のアートフィルムを製作しました。 2016年、カニエ・ウエストのアルバム「The Life of Pablo」のアートワークを手掛けました。