KIKO KOSTADINOV MIDNIGHT STRIPE
31.08.2019


KIKO KOSTADINOVの19AW 00072019コレクションに関して

MIDNIGHT STRIPEと題されたKIKO KOSTADINOVの19AW 00072019コレクションは、アメリカのコスチュームデザイナーであるアイリーン・レンツの作品からインスパイアを得て作製されています。さらにアイリーン・レンツが衣装を担当した1960年のアメリカ映画であるMIDNIGHT LACEもインスパイア源の一つとしています。

[ IRENE LENTZ ]
アイリーン・レンツのウエア作品はジオメトリック、バイアスなどの要素をデザインに盛り込んでいる点が特徴であり、KIKO KOSTADINOVの19AW 00072019コレクションにおいてもそれらの要素が取り入れられています。ヘアデザインに関しては1998年の日本映画のリングからインスパイアを受け作製されています。

シグネチャーブランドのアイテムに加えコレクションルックでも使用されたコラボレートアイテムもリリースされます。
■ASICS × KIKO KOSTADINOV
SHOESは3モデルラインアップ
・GEL-SOKAT 2 ( 8月発売 )
・GEL-NEPXA ( 9月発売予定 )
・GEL-KORIKA ( 11月発売予定 )
同コラボレートからはSHOESに加えWEAR類もリリースされます。
・ハーフジッププルオーバー
・クロップドパンツ
・ナイロン切り替えプルオーバー
・キルティングパンツ
・キルティングブルゾン
・ウエストBAG

■CAMPER together with KIKO KOSTADINOV
1975年創業 ( 前身の会社は1877年に設立 )、スペインのバレアス諸島州インカ ( マリョルカ島 ) に拠点を置くシューズブランドCAMPERとKIKO KOSTADINOVのコラボレーション。

本プロジェクトスタート時の18AWに製作されたTEIX ( ティッシュ ) モデルをアップデートし19AWにリリースされます。

トレッキングシューズからインスピレーションを受け1997年に製作されたTEIX ( ティッシュ ) のオマージュとしてデザイン。当時のオリジナルモデルのソールの極端なボリュームはそのままにアッパーデザインをアップデート。"New Outdoor" がどうあるべきかを表現しています。

「 カンペールのアーカイブ・コレクションを見ながら、この革新的なシルエットと製法のTEIX ( ティッシュ ) に目を奪われました。こんなに斬新な靴を今風に生まれ変わらせることができて光栄です 」。 ( 同プロジェクトスタート時、KIKO KOSTADINOV談 )

about Kiko Kostadinov

Kiko Kostadinovはブルガリア出身、ロンドンをベースに活躍するデザイナーです。セントラル・セント・マーチンスBA ( 学位課程 ) にてメンズウエアデザイン、MA ( 修士課程 ) にてファッションデザインを学び、同校を2016年に卒業。2016年6月LONDON FASHION WEEK期間中、セントラル・セント・マーチンスのMA卒業ショーにおいて自身の名を冠したコレクションを発表。New Gen Menを学生として初めて受賞したメンズウエアデザイナーとなり、ブリティッシュファッションカウンシルは卒業を機にKiko Kostadinovをサポートしました。

2017AWシーズンよりMACKINTOSHのクリエーティブディレクターに就任し2017年1月のPARIS FASHION WEEKにてデザイナーズレンジであるMACKINTOSH 0001を発表しています。同プロジェクトはMACKINTOSH 0004にて終了。同年、Forbes誌にて 「 30 Under 30 Europe 2017 」 のアートカテゴリーとして選出されました。※30アンダー30は、30歳未満の起業家や各分野の若きリーダー、イノベーターらを選出するものです。

KIKO KOSTADINOVブランドの特徴は、以前から存在しこれから先も存在するであろうユニフォームのファンクションという部分に着目し、彼独自のパターンワーク ( ※パターンはデザイナー自身によるものです ) 、そして人が服を纏った時に生まれる空間を機能を考えながらデザインとして成立可能なようにディテールをいかにして作り出すかを模索し、空間にデザインの可能性を見出している点です。前述致しましたパターンは研究とも言えるレベルで行うそうです。あるシーズンにおいては15回以上も作り直したブルゾンなどもございます。さらに自身で行うパターンに加え、Vivienne Westwoodの初期のパターンを手掛けパターン一筋で生き抜いてきた職人を起用する事もあり温故知新の英国気質を感じられる点も魅力です。機能のみに特化した素材を主として用いるアウトドアフィールド向けのウエアとは異なり現代的な素材を用いエレガントに仕上げている点もポイントです。

これらの事は過去・現在・未来 ( PAST NOW FUTURE ) という時間軸において、自身が考える新しいユニフォームが未来の定番となっているようなタイムレスなものを作製していきたいという想いの表れでもあります。時代に迎合せずに、自身が 「 表現したい事・やりたい事 」 を利害関係を優先する事無くピュアに表現している人物です。