POLO SHIRT [ MAHATMA GANDHI ] BEIGE

2020 Spring and Summer Collection

  25,850 yen (Tax in)

SOLD OUT

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TIGRAN AVETISYANのニューコレクションよりポロシャツをご紹介させて頂きます。ポロシャツにおいてもこれまでWEBアップさせて頂いているTシャツ同様のアートワークがフロントにプリントされており、各々の深いメッセージがポイントと言えます。身頃には鹿の子地、衿は布帛を採用し、全体的に汚し加工を施しています。VIMEOの動画でもご覧頂けますが自身の手を筆のように使ってインクをこすりつけるTIGRAN特有の手法は何となくのものではなく彼ならではの魂を込めた加工方法です。そのハンド加工を再現した様な汚し加工は激しい手法の為、所々にダメージが加えられていますが、これもデザインの一部としてご理解頂ければと思います。やや大きめに設定されたリラックスしたサイズ感もTIGRANらしい雰囲気になっているのではないでしょうか。本コレクションでご紹介するグラフィックはアンチな精神を掲げるTIGRANが夢で見た世界を可視化したものです。様々なヴィジュアル要素や言葉がレイヤーされ、まるでアートを読み解くようにメッセージが込められていますが、個々の解釈は自由であってよいとTIGRAN本人は言っておりましたので、ELIMINATORが独自解釈したものとして参考までに記載させて頂きます。

“ Speed has never killed anyone. Suddenly becoming stationary, that's what gets you. ”
グラフィックにあるジョブズやガンジーは、現代人であれば誰もが知っている象徴的な人物ですが、“ Speed has never killed anyone. Suddenly becoming stationary, that's what gets you. ” ( スピードが人を殺す訳ではない。突如として止まって動かなくなり人がそれにぶつかるだけである ) と聞いても、誰の言葉なのかピンときませんよね。この言葉はイギリスの「 Top Gear 」というTV番組で司会を務めたJeremy Clarksonという方の言葉です。この倫理観から外れた主客転倒的解釈とも言える言葉はジョブズやガンジーとどういった関連性があるのでしょうか。現代社会の新しい様式を作ったAppleの創設者ジョブズは異常なまでに仕事のスピードに拘り、何かをやりたいと思うと数ヶ月あるいは数年という単位ではなく数日あるいは数週間のスパンでしか考えなかった。と言われる程だったようです。質を向上する為には全てを投げ打ってでも夢中になる事、そしてその為には仕事量を増やす事が必要であると考えていたようです。それに対しインド独立の父ガンジーは、" There is more to life than increasing its speed ” ( 速度を上げるばかりが人生ではない ) と語っています。東洋と西洋において人々が礼賛する人物の価値観の相違とその葛藤をスピードに関する認識の違いの例を通して対比を表しているように思えます。例えば速度感覚や時間感覚は全ての人によって平等で絶対的なものではなく、人によって時間の流れ方が異なる、というアインシュタインの相対性理論にも繋がってくると思います。グラフィックに散りばめられた要素を繋げていくと、このアートワークは「 物の視点軸を変えると一つに思われていた事柄の見え方が変わって違う意味を成す。真理は一つだが様々な考えがあって然る可き。しかしながらこの主客転倒は都合良く解釈されてしまっている事もあるから注意するべき 」というメッセージであると分析しています。
6月30日入荷商品

TIGRAN AVETISYAN公式通販 ティグラン アヴェティスヤン正規取扱店


知的なアンチ精神をベースに時代が変わっても不変的メッセージをウエアを通して伝えるロシアンブランド " TIGRAN AVETISYAN " ( ティグラン アヴェティスヤン ) の20SSコレクションからPOLOシャツのご紹介です。衿はニットカラーではなく布帛生地です。


店頭にはELIMINATOR発足20周年記念 " TIGRAN AVETISYAN×ELIMINATOR " ハンドペインティッドコートも入荷致しております。

TIGRAN AVETISYANはモスクワ出身で、ロンドンのセントラル・セント・マーチンスを2012年に卒業。同校内では数人しか開催する事が許されない卒業コレクションでLVMHのスポンサー賞を獲得致しました。あるシーズンにおいて、何かに対するアンチや皮肉の比喩などを盛り込みコレクションテーマとしました、という事ではなく彼は常に軸にアンチが存在しウエアを通してメッセージを発信し続けています。その姿はまるで活動家のようです。試行錯誤しながらファッションを通じ自身の考えを発信しメッセージを伝えたいと戦い続けている姿は非常に美しくそしてリアルです。故にTIGRAN AVETISYANの作るウエアは信じられるのです。


KIKO KOSTADINOVとは互いに親交 ( 互いにセントラル・セント・マーチンス卒業。TIGRANがKIKOの二個上の先輩にあたります ) があります。TIGRANはARTやメッセージを通じて心の底のマグマをストレートにウエアに落とし込む表現方法、KIKOは服を纏った時に生まれる空間を機能を考えながらデザインしているパターンワーク特徴の手法と、表現方法こそ全く異なりますが共にアンチ精神が存在し、コントロールされ意図して作られた現在のファッション界のメインストリームに対抗する旗手として両名共に注目すべき存在です。


本アイテムは身巾や肩巾が広く大きめのシルエットです。バイオ加工が施されております。バイオ加工は古着感・ヴィンテージ感を加える事が出来る手法です。また染料を表面に塗り付けるART的手法を得意とするTIGRANならではのハンド加工を再現した汚し加工も所々にプラスされております。イタリア製。コレクションとしてTOTAL8種のアートワークを製作しておりELIMINATORでは全種をバイイング致しております。


今期コレクションのグラフィックはTIGRANが見た夢の世界を可視化したものであり個々の解釈は自由であるとデザイナーは謳っております。しかしながらTIGRANがどういった思考でコレクションを製作しているかご理解頂く為にELIMINATORが独自解釈した分析をそれぞれのグラフィック毎にバイヤーコメントに記載しております。是非ご覧下さい。


グラフィック全体に言えるのは現状 ( 状況や人々の考え方も含む ) への注意喚起、既成概念を疑う大切さ、思考の変化の必要性等が比喩を用いながら描かれています。


現状を単に批判したり嘆いたりする事は簡単です。TIGRANはそこで終わらせず、危険な状態である事に気付いて欲しいそして明るい未来となれるように皆で意識を変化させていきましょうという前向きなメッセージを込めています。新しい事を創り出すには既成のものをポジティブな意味で再考・破壊しなければ新たな価値観は生まれないという、まさにVANDALISM的発想を持ったデザイナーと言えるのではないでしょうか。

FABRIC : Cotton100%
COLOR : Beige
COUNTRY OF ORIGIN : Italy

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