HIZUME COLLABORATION HAT OLIVE

ELIMINATORのベーシックなバイイングコンセプトは英国的であることです。しかしその根本にあるのは、英国人的な発想とファッションを単純なスタイルとしてではなく信念の一つとして捉えるスタンスです。COMME des GARÇONSはアート性の高い洋服であると同時に常に新しい価値観を模索し続け、アンチな精神をベースにイデオロギーに負けない自分自身を形成する為の挑戦を、ファッションを通して表現している点に共感し買い付けしております。それはまさに英国人的な精神に通ずるものがあると確信しています。COMME des GARÇONSブランドには複数のレーベルが存在しますが、当店にて扱わせていただいている " COMME des GARÇONS HOMME PLUS " はデザイナー兼、代表取締役でもある川久保玲氏が自ら手掛けるトップレンジ。卸先は国内でも数店舗しか許されていない貴重なコレクションとなっております。AW25シーズンのテーマは「TO HELL WITH WAR」。様々なミリタリーウエアを壊し、解体し、戦争に対するアンチテーゼを表現。不安定な世界情勢によって巻き起こる戦争への否定的な想いを創作に落とし込み、洋服を通してメッセージを投げかけています。パリで行われたショーでは、全編に渡りミリタリーのユニフォームを解体しテーラードジャケットとして再構築したルックで表現され、非常に評価も高かったとの事。また、リアルなアーミーヘルメットに平和を象徴とする花を装飾したヘッドピースをスタイリングに使用する事で、戦争のイメージと対比させる前向きなメッセージも組み込まれております。本アイテムは日本人デザイナー、日爪ノブキ氏がフランスでSS20に立ち上げた帽子ブランドのHIZUME ( ヒヅメ ) とのコラボレーションとなります。ヒヅメの帽子は、伝統的な技法と、それを再解釈する事で生まれる独創的な見た目が特徴。完成度も高く、単なるファッションアイテムとしての帽⼦に留まらず、 " 作品 " として彫刻や建築物、モダンアートの領域にまで及ぶ評価を得ています。恐らくですが、ヒヅメのデザイン哲学がCOMME des GARÇONSの精神性と相通じるものがあり、この素晴らしいハットが深いメッセージを帯びて完成したものと感じております。尚、このハットは兵士が戦場で被るヘルメットを象っており、今シーズンのテーマに沿って花をイメージした装飾が施されている点がポイントです。その花は綺麗なものではなく、焼けて朽ちたような演出がなされていますが、平和を願った象徴としながらも「戦争」に対する悲しさや苦しさなど、憂を帯びた作品になっています。まさにアートを纏う感覚を実感いただけるアイテムに仕上がっていると思います。