COAT WITH DETACHABLE PARTS BLACK

ELIMINATORのベーシックなバイイングコンセプトは英国的であることです。しかしその根本にあるのは、英国人的な発想とファッションを単純なスタイルとしてではなく信念の一つとして捉えるスタンスです。COMME des GARÇONSはアート性の高い洋服であると同時に常に新しい価値観を模索し続け、アンチな精神をベースにイデオロギーに負けない自分自身を形成する為の挑戦を、ファッションを通して表現している点に共感し買い付けしております。それはまさに英国人的な精神に通ずるものがあると確信しています。COMME des GARÇONSブランドには複数のレーベルが存在しますが、当店にて扱わせていただいている " COMME des GARÇONS HOMME PLUS " はデザイナー兼、代表取締役でもある川久保玲氏が自ら手掛けるトップレンジ。卸先は国内でも数店舗しか許されていない貴重なコレクションとなっております。AW25シーズンのテーマは「TO HELL WITH WAR」。様々なミリタリーウエアを壊し、解体し、戦争に対するアンチテーゼを表現。不安定な世界情勢によって巻き起こる戦争への否定的な想いを創作に落とし込み、洋服を通してメッセージを投げかけています。パリで行われたショーでは、全編に渡りミリタリーのユニフォームを解体しテーラードジャケットとして再構築したルックで表現され、非常に評価も高かったとの事。また、リアルなアーミーヘルメットに平和を象徴とする花を装飾したヘッドピースをスタイリングに使用する事で、戦争のイメージと対比させる前向きなメッセージも組み込まれております。本アイテムはフランス軍の憲兵隊が着用していたMILITARY POLICE JACKETをベースとし、今シーズンのテーマに沿ってCOMME des GARÇONSの視点から再構築されております。ショーLOOK No.27で使用されており、パンクなスタイリングにとても目を引かれ買い付けました。フランス軍警察用に開発されたショート丈のジャケットをモーニングコートと融合させるアイディアによって、裾部分にボタンホールを施し、燕尾部分をプラス。ジャケットはふっくらとしたウールとナイロン混紡のフラノ地を用いていますが、燕尾部分はスーツ用のウールギャバを採用し、上下でコンビネーションとしている点がポイントと言えるでしょう。ボタンで脱着式となっているので、燕尾部分を取り外してお楽しみいただく事も可能です。ミリタリーウエアを壊し、テーラードへと昇華させる一つの方法論として、同ブランドらしい発想が詰まった仕上がりとなっていると思います。

マネキン着用サイズ : M
マネキンサイズ
身長182cm、バスト90cm、ウエスト76cm、ヒップ88cm、肩巾53cm、袖丈63cm、頭回り59cm